2020年1月に完成予定の横浜市新市庁舎はどんな感じ?
ココがキニナル!
横浜市の新市庁舎の総工費や工期が決定したけど、詳細がキニナル(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
2020年1月に地上31階、地下2階の新庁舎が完成予定。総工費は当初予定価格から5.5%削減するも、別途内装工事を含め約40億円減の709億円になる見込み
ライター:はまれぽ編集部
総工費約709億円!
横浜市が2020年に完成を目指す新市庁舎について、建設費の総額が約709億円になる予定であることが分かった。2015(平成27)年5月時点で庁舎自体と内装工事を合わせて最終的に約749億円と見込んでいたが、40億円ほどの減額となった。
建設予定地からは旧逓信省と思しき遺構も見つかっている
横浜市によると、工事は一般入札で落札した竹中工務店(大阪府)と西松建設(東京都港区)の共同事業体(JV)が担う。
契約金は679億3200万円で、当初予定の718億9560万円から5.5%削減した。このほか約30億円の内装工事は2018年度中に別途発注する予定。
大幅な減額が実現
同JVの提案によると、新市庁舎は地上31階、地下2階建てで、延べ床面積は約14万平方メートル。高層部の揺れを抑制するため、免震構造と制震構造を組み合わせたほか、綿密な地盤調査を行って安全性を確保するとした。
同JVが提案した新市庁舎のイメージパース(提供:横浜市)
環境技術については、市が求めた消費エネルギーを現在から30%削減するという項目に対して断熱性の高い外装や外気を取り入れる空調によって、40%削減するとした。
今後については2016年2月の市会で契約締結議案を可決した後に本契約を行い、設計に着手。翌2017年夏ごろから本体工事に着工し、2020年1月31日に完了予定。順次移転の準備を行い、同年6月から新市庁舎の供用を開始する。
北仲橋から見た新市庁舎のイメージパース(提供:横浜市)
新市庁舎移転工事については5社の入札があったが、工法と価格を併せて競う「高度技術提案(設計・施工一括)型総合評価落札方式」を採用。同JVは安全性や環境技術、デザインもさることながら完成後の地域経済や文化などに貢献する提案ということも評価された。
横浜市総務局管理課新市庁舎整備担当の佐藤康博(さとう・やすひろ)担当課長も「各社の提案を基に専門家の意見を踏まえて総合的に評価した」とした。
取材を終えて
ここまで話が進むと新市庁舎建設という流れは止まらないだろう。
トータルで40億円を削減したとはいえ、巨額の税金が投入されることに違いはない。
建築物の安全性への信頼が根幹から揺るぎかねない事態が起きた今だからこそ、落札したJVは「市民の税金で市民の安全を守る」ということも踏まえたうえで、機能的かつ評価された地域活性にもつながるという視点をもった庁舎にしてほしいと思う。
―終わり―
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キリンさん
2016年04月25日 22時24分
現在の市庁舎の住所が、横浜市中区港町1-1なのには、一丁目一番地としての意味があるような気がするけど、どうなのでしょう?
Ichiさん
2016年04月12日 09時43分
新市庁舎ができたときに一気に空く関内地区の貸しビルがどうなるか気になる。コレを期に起業や移転のサポートを市でやっていってほしい。
Nicksさん
2015年12月31日 00時24分
新築するからには立派な建物にして欲しい。但し、横浜の先5~10年先に向けた施策を鑑みると、現市庁舎跡地の再開発計画は素案が無いし、開港の地でありながら経済的凋落が著しい関内の経済再生も施策が見えない。東京港は既にレインボーブリッジ手前にメガクルーズ船の客船ターミナル建設を進めイラストも公開したが、横浜港はベイブリッジを通過できない超大型客船ターミナルの建設は具体化されていない。新港埠頭の客船ターミナルも言及がない。来年のキュナードのQEは神戸発着クルーズとなり、アジアクルーズは九州中心の寄港急増で横浜は客船寄港日本一の座から滑り落ちた。地元地銀の合併後持ち株会社が東京に本店を置くことも決まる等、横浜発祥企業の東京流出は依然続いているし、MM、関内、新横浜への進出企業の話題はあまり聞かなくなった。都計道に至っては遅れの話題に事欠かない。現市政の経済政策・建設事業の強化が急務ではなかろうか。