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野毛の「横浜にぎわい座」ってどんなとこ?

ココがキニナル!

よく「横浜にぎわい座」の前を通るのですが、どんなところなんですか?(Keiさんからのキニナル)

はまれぽ調査結果!

落語初心者でも楽しめる大衆芸能専門館。若手落語家の成長を見守ることができるのも特徴の一つ。

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ライター:松野 孝司

まず寄席興行を見て、気に入ったら独演会に

さて、「横浜にぎわい座」の施設の雰囲気はだいだいお分かりいただけただろうか。いよいよ“真打”の公演内容だ。

都内の一般的な寄席は10日ごと上席、中席、下席に別れ、同じ出演者が10日間舞台を務めるが、同館では毎月1日~7日は有名会として落語協会・落語芸術協会による合同公演、8日~15日は企画公演として落語を中心に漫才、マジック、民謡など様々な公演を開催している。月の後半(毎月16日以降)は貸しホールとして、日本舞踊・演劇・コンサートなど様々な興行に貸し出される。

主催興行はひとりの落語家が演じる独演会。数人の落語家がひとつのテーマで演じる企画会、また1回の興行で落語だけでなくマジックや漫才なども楽しめる、一般的な寄席興行などがある。
 


開演と同時に客席が徐々に埋まっていく


最近はお目当ての落語家の独演会に足を運ぶ傾向が強いが、落語初心者ならまず一般的な寄席興行を見るのがいいだろう。というのも独演会の場合は2~3時間落語ばかりが続くので、初心者には少々重過ぎるからだ。

一般的な寄席興行の場合、漫才、漫談、マジック、紙切りなど落語以外の「色物」と呼ばれる芸人さんも多数登場する。彼らのステージがちょうどいいアクセントになり、公演の最後まで飽きずに楽しめるのだ。しかもこの芸人さんたちのレベルが高い。テレビではなかなか見る機会が少ない名人芸を楽しめるのも寄席の醍醐味だ。
 


横浜在住のやすこさん(右)とあやさん(左)
この日が「にぎわい座」が初体験。「飲食ができるし、雰囲気もいいので、絶対にまた来ます」とすっかり気に入った様子



小ホールでは、今が旬の若手芸人が腕を磨いている



開館以来、同館が力を入れているのが若手の育成。
同館の地下の小ホールで行われる公演は、今伸び盛りの若手が毎月登場する。そのなかでも注目株はこけらおとしの頃から同館に出演している三遊亭王楽師匠。王楽師匠はこれまで小ホールで19回の独演会を開催。最近ではソールドアウトになるほど人気が高まっている。

ちなみに王楽師匠は『笑点』でおなじみの三遊亭好楽師匠の息子で、昨年亡くなった三遊亭圓楽師匠の最後の弟子でもある。

「お客様に同じネタは見せられないので、毎回違うネタをやります。1回あたり3席のネタを話しますから、19回で合計57席やらせていただきました。また小ホールは、舞台と観客席が近い分だけ、つまらなそうにしている、眠そうにしている…など、お客様の反応がダイレクトに分かるんです。そういったお客様をどうやって笑わせるか…。本当に毎回真剣勝負ですね。だから私は『にぎわい座』とお客様に育ててもらったと思っています」(王楽師匠)
  


王楽師匠は、一昨年「イケメン落語家グランプリ」(30~35歳部門)でグランプリを受賞
本人は「イケメン落語家」と呼ばれるのは照れくさいと恐縮するが、気さくで楽しい会話が印象的

 
王楽師匠は今年2月15日に初めて小ホールではなく芸能ホールで春風亭小朝師匠と一緒に独演会を開催する。小ホールでの独演会が20回を迎えることを記念した特別企画だ。

「小朝師匠の名前で来てくれるお客様も多いはずです。そういうお客様にも『王楽って若いヤツもヤルじゃない』と言われたい。小朝師匠には実力や経験ではとても太刀打ちできませんが、気持ちだけは負けないように頑張りますよ」と初めての芸能ホールでの独演会に向けて意気込みを語ってくれた。

今や同館や国立演芸場で独演会を開くほどの人気者になった立川生志師匠も、王楽師匠同様に小ホール出身だ。
「小ホールでの公演は値段も1500~2000円と安いですし、『回を重ねてどんどん上手になっていく、その成長ぶりを見るのが楽しみ』という常連さんも多いんですよ」(前出の中島さん)

落語は伝統芸能というイメージもあるが、現代を舞台にした新作落語もあるし、言葉の意味が分かりにくいと言われる古典落語にしても、落語家自身が分かりやすくなるように工夫している。たとえ知らない言葉が出てきても、表情や仕草を見ているだけでも楽しいものだ。

さあ、あなたも今度の週末はお気に入りの芸人さんを見つけに「横浜にぎわい座」の門を潜ってみよう。きっと今まで知らなかった「笑い」の世界が開けるはずだ。
 


若手落語家の独演会も開催される小ホール




取材を終えて



「横浜にぎわい座」が開館して8年。都内の寄席などに比べると歴史は浅いが、二代目館長を務める桂歌丸師匠をはじめ、スタッフ全員が落語や大衆芸能を盛り上げようという意欲がひしひしと伝わってくる。

とくに若手を育てようという気持ちが強い。現在は空前の落語ブームといわれているが、次代を背負う若手が出てこないと、このブームも一過性に終わってしまうだろう。そういった意味でも同館が果たす役割は大きい。

落語界には「観客が噺家を育てる」という言葉がある。
「横浜にぎわい座」は常に次代の名人を育てる場所であってほしい。




■横浜にぎわい座

 
住所:横浜市中区野毛町3丁目110番1号
ホームページ:http://www.yaf.or.jp/nigiwaiza/
 
 
終わり

 

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