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ココがキニナル!

川崎の地名、下野毛、かなり恥ずかしい(てか、知り合いが「あそこには住みたくない」って言ってました)。なぜこんな地名になったのか調査して欲しいです。(せったーさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

野毛は崖を意味する語。昔、下野毛は世田谷区の野毛、上野毛と同じ村でした。それが別れて「下野毛」となって現在も地名として残っています。

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2012年07月01日

ライター:吉田 忍

下野毛散策(続き)

昔から工場は多かったけれど、畑も多かったようだが、今はほとんどない。ここ10年ぐらいでマンションや住宅が増えてきたので、数年前にこのコンビニができたのだそう。

10年ほど下野毛に住んでいるという店員の柳瀬さんは
「多摩川が近くて、とても良いところですよ」
そして下野毛という地名についてうかがうと、意識したことがなかったとのこと。

投稿者のご意見のように、下野毛のイメージはよろしくないのであろうか? 不動産屋さんでお話を伺った。
 


下野毛にある不動産屋、日栄商事


地名についてうかがうと、実は10年ほど前に藤が丘や青葉台のように、地名を変更しようという意見があったとのこと。ちなみに、藤が丘は「谷本」、青葉台は「恩田」という地名だった。
しかし、昔から住んでいる人々は下野毛という地名に、とても愛着を持っている。
下野毛というのは、元々、世田谷区の上野毛、野毛と同じ地域で、ここ下野毛に古くから住む方々のお墓は今でも上野毛にあるのだそう。
 


更新料は手数料しか頂かないという、やさしそうな大塚社長


周辺の家賃についてもうかがったところ、下野毛は隣の町に比べて少し安いとのこと。しかし、それは地名のイメージによるものではなく、最寄り駅からの距離が遠いため。



下野毛、地名の由来

さて、本題。下野毛の「下」は「上」に対しての「下」。そこで「野毛」について調べた。

昔、「野毛」(ノゲ)は「崖」を意味する語であった。崖のある場所の地名として、今も野毛が残っている。
横浜市中区にも「野毛町」がある。動物園があり大道芸で有名なところだが、野毛山公園の東南側や、横浜道などに崖を見てとれる。

一方、川崎の下野毛であるが、ここには特に崖らしき場所は見あたらない。
しかし、世田谷区の「野毛」「上野毛」を見てみると、こちらには等々力渓谷や、崖の斜面を利用した公園、上野毛自然公園がある。環状八号線から多摩川に下る道はかなり急で、昔は崖のような場所であったと推察される。
 


多摩川を挟んで、野毛と下野毛(Google Mapより)
 


多摩川対岸には崖がありそうな山がある


古くは、野毛、上野毛と下野毛は、野毛というひとつの地域であった。

1889(明治22)年、それまでの奥沢・尾山・等々力・下野毛・上野毛・野良田・用賀・瀬田の8村が合併して玉川村が成立し、下野毛村は玉川村大字下野毛となった。

1912(明治45)年、府県境界の変更があり、多摩川右岸にあった区域は神奈川県となる。

多摩川を挟んだ東京都と神奈川県には、他にも同地名がかなり残っている。
たとえば、世田谷区宇奈根と川崎市高津区宇奈根。世田谷区等々力と、川崎市中原区等々力。川崎市中原区上丸子と大田区下丸子。

現在の多摩川は護岸が整備され、流路が固定されているが、かつては氾濫することも多く、蛇行を繰り返し、流路を変えている。

多摩川を挟んで東京と神奈川に残る同地名。こうした地名は、かつて多摩川が大きく蛇行していたことで、同地名の地域が川によって分断されていなかった頃に名付けられたと思われる。




最後に

下野毛は、「野毛=崖」+「下」から来ている地名だった。

字面だけ見たり、声に出して(特に少々間違えて)読むと、投稿者のおっしゃる通り、恥ずかしいと思われる方もいらっしゃるだろう。

しかし、昔からの地名には過去につながるロマンが秘められている。青葉台が、かつて恩田村だったと知ると、おぼろげながら昔が見えてくる。
みなさんもお住まいの地名から昔の様子に思いを馳せてみてはいかがだろう。
 


下野毛散策で見つけた理髪店。店名は残念ながら・・・?



― 終わり―
 

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  • 川の蛇行もそうですが、多摩川は昔は漁業が盛んだったり、渡し舟を通じて交通があったりしたので、同地域性がもともと強いのかと思われます。

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