シーサイドライン、鉄橋のようなものの謎。そして並木北駅だけ地上の理由は?
ココがキニナル!
シーサイドラインで並木中央と幸浦の間だけに鉄橋のようなものがあるのはなぜ?(satogonjさん)/なぜ並木北駅だけ地上駅となっているのでしょうか?ちょっと不自然で不思議です。(熊太郎さん)
はまれぽ調査結果!
鉄橋区間は下に首都高のトンネルがあり、柱をたてられないためトラス橋を採用。並木北駅前後は道路と交差する所がないため、費用削減できる地上駅に。
ライター:橘 アリー
	のんびりとした楽しい乗り物
	
	シーサイドラインは、高架を走り眺めも良く、海上を走行するところもあるため横浜の他の電車とはちょっと違った雰囲気のある交通機関である。
	  
	
	
	昨年から導入が進む新型車両2000型
	
	これまでは、のんびりゆったりとした気分で乗っていたので、特に気にかけてみることは無かったが、そう言われてみると、なぜ並木中央と幸浦の間だけに鉄橋のようなものがあるのか、なぜ並木北駅だけ地上駅なのか、が気になってくる。
	そこで、早速、調べてみることに。
	
	
	
	シーサイドラインとは?
	
	シーサイドラインは、横浜市・京浜急行電鉄・西武鉄道・横浜銀行・地元民間企業など44社の出資により、1983(昭和58)年に設立された横浜新都市交通株式会社が運営する路線である。
	 
	
	
	シーサイドラインの路線図(シーサイドラインHPより)
	
	この路線は、JR新杉田駅と京浜急行金沢八景(シーサイドライン金沢八景駅は暫定駅で開業)の間の10.6kmを、25分かけて運行しており、駅間の走行時間が1分~3分と短い。
	
	では、実際に鉄橋のようなものと地上駅は、どのようになっているのか、現地へ行ってみることに。
	
	
	
	鉄橋のようなものは?
	
	鉄橋のようなものは、全長10.6kmの中で、並木中央駅と幸浦駅の間のその区間だけに存在しているので、やはりかなり目立っている。
	 
	
	
	鉄橋のようなものの全景
	
	形も、ちょっと複雑な感じがする。アーチ型の橋やベイブリッジのように、デザイン性のある橋とは違って、カッコ良くはないが、丈夫そうで安定感がある。
	周囲に何も遮るものが無いので、その色の白さも、とても目立っている。
	 
	
	
	路線はしっかりとした橋脚で支えられている
	
	このように、デザイン性よりも機能性といった雰囲気があるのには、何か理由があるのだろうか?
	
	次に、地上駅はどのようになっているのか見に行く。
	
	
	
	地上駅の様子は?
	
	高架橋にある路線が、並木北駅を中心に、鳥浜駅、並木中央駅の両サイドからゆるやかに下っている。
	 
	
	
	並木北駅へ向かって徐々に下っている路面
	
	この駅での車両への乗降は、地上になっている。
	駅舎への出入口は地上で、そこからいったん上に上がり、またホームへ降りて行く。
	そして、他の高架上の駅の通路と同じように、ここにも、出入り口から上に上がった所に、平行して走っている道路の反対側へ行ける連絡通路もある。
	 
	
	
	並木北駅への出入り口と、横から見たホーム
	 
	
	連絡通路を通ると湾岸道路の反対側へ行ける
	
	キニナル投稿にあるように、駅の上には何もないのに、この短い区間だけ、線路を地上に降ろさなければならない理由があるのだろうか?
	
	駅を利用されている方に、並木北駅だけ地上駅なのをどう思うか聞いてみたが、日常的に利用していると特に気にならないようで、地上駅も高架上の駅も使い勝手の違いは感じて
	いないようだ。
	
	そうなると、なおさら、なぜここだけ地上駅なのかが気になってくる。
	
	現地の様子が分かったところで、横浜新都市交通にそれぞれの理由を聞いてみることに。
	
	
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