真夜中の激走42.195km、横浜マラソンのコースを試走! 編集長・吉田とライター・山口は完走できるのか?
ココがキニナル!
来年行われる横浜マラソンのコースが先日発表されました。下見を兼ね試走し、コースレポートてみませんか?(vicheさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
復路は歩くも、8時間51分をかけて横浜マラソンコースを制覇。精神的にもダメージを受ける後半に、見えてくるみなとみらいの景色の感動は大きい!
ライター:山口 愛愛
	まずは折り返し地点、南部市場を目指せ!
	
	編集部・山岸の依頼を受け、「罠にはまった・・・」と思った。編集長・吉田のダイエット企画の担当になったものの、吉田はちっとも痩せない。そんな中、「たまにはほかの案件を」と行ってきたのが「横浜マラソン2015」のコースについての取材だった。
	編集部の考えはこうだ。
	
	吉田がなかなか痩せない→心身ともに気合いを入れるためにも達成感を味わえる運動をしてみてはどうか→ちょうど横浜マラソン試走レポートのキニナル投稿がきている→それなら、吉田と、コースを把握した山口が同行取材をすれば一石二鳥。
	 
	
	
	努力もしているが、気が緩むこともありなかなかやせない
	 
	「走れないなら、無理しなくていいですよ」このひとことがニッタイダイ卒の体育会系ライターの心に火を着けた。思わず「いや、完走してみせます」と言ってしまった。筆者は、最長で15kmまでしか走ったことがないのに。
	 
	一方、吉田は「ハーフマラソンは何回か走ったことがあるのでいける気がする!」と自信あり。「ただ、ハーフを走ったのは今より体重が10kg少なかったときだけど・・・」
	不安は募るが、はまれぽの意地に懸け、やってやろうじゃないか! とスタート地点に立つのであった。
	
	
	
	ヴァームを飲んで走り脂肪燃焼を目指す
	 
	猛暑日が続く7月下旬の横浜。せめて陽射しの強い日中を避け18時に集合。寸前に測定した吉田の体重は78.8kg。何kg落ちるのかも楽しみに、みなとみらい大橋から、いざスタート! (実際のコースは交通規制のもと車道を走るので、試走では進入できないエリアもあり、通行量や信号を考慮して、多少本コースと異なる部分があります)
	 
	
	
	不安げに準備体操
	 
	完走を目指し、さぁスタート!
	
	「あぁ、大丈夫かなぁ」といいながら、18時16分に長い「横浜旅」が幕を開けた。
	みなとみらい大橋から、いちど東神奈川方面へまわり、横浜市中央卸売市場本場の前を通過し、パシフィコ横浜の方へ。
	 
	
	
	レース当日は、まだこの辺りは団子状態だろう
	 
	ウォーミングアップのつもりで軽めのジョグから、少しずつペースを上げる。まだ景色を楽しむ余裕も。
	 
	
	
	パシフィコ前。信号待ちも足を動かす
	 
	走りながら流れていくベイサイドの景色や、赤レンガ倉庫、横浜三塔(キング・神奈川県庁本庁舎、クイーン・横浜税関、ジャック・横浜市開港記念会館)の建物は、いつもと一味違う趣がある。
	 
	
	
	観光を楽しむ気分で
	 
	
	横浜三塔を目印にランニング
	 
	「横浜税関前」の交差点を曲がり、その先の日本大通りへ。
	
	横浜マラソンでは、ほかの大会と同様に制限時間を設けた関門が12ヶ所ある。まず、最初の関門は、横浜スタジアム前の5km地点。
	スタートから1時間15分以内がリミット。
	時計はまだ18時48分。5kmを32分で走り、順調な滑り出しだ。
	  
	
	
	横浜スタジアムをぐるりとまわる
	 
	
	試走では人通りがにぎやか
	 
	
	中華街の中は通らず、コースで目にできるのは玄武門のみ
	 
	約40分で山下公園の前を通過。本牧方面へ向かう。
	 
	
	
	観光スポットは過ぎ、一路本牧方面へ
	 
	およそ10km地点からは国道357号線の高速道路の下を走ることになる。
	三渓園の近く、第3関門11.9km地点での時間は19時30分。
	コース概要には「三渓園・本牧市民公園」とあるが、実際には三渓園の近くを通るだけで園内を見ることはできない。
	ここまで1時間14分。関門のリミットは2時間5分なのでまだまだ余裕だ。水分補給をこまめにしながらひたすら走る。
	  
	
	
	道幅の広い国道357号へ
	 
	だんだんと息が上がり、この辺りから膝にうっすら熱をはらむような違和感を生じてきた。痛みがひどくなったら言おう・・・と思っていたが、「あぁ、なんか膝が痛い。体重を支えきれない」と吉田。「たしかに膝、つらいっす」と返し、少しペースを落とす。
	 
	
	
	工場地帯からにぎやかなエリアに
	 
	JR根岸駅前で、時計の針は19時57分。走り出してから、1時間46分で14.7km地点の第3関門を通過。ここでのリミットは2時間24分なのでまだ30分以上の猶予がある。
	 
	
	
	「根岸駅前」は15km地点少し手前
	 
	殺風景な景色が続いていたが駅の近くは人通りもあり、この辺りは沿道の声援が大きいことだろう。
	
	順調に走ってきたが、腿の前側と膝のまわりに腫れるような痛みが出てきた。信号で止まることが多いのでペースを乱され、走り出すときに足がとてつもなく重くなる。
	このペースで走ることが辛くなってきた。
	
	
	
	少しペースダウン
	 
	15km地点の八幡橋が見えてきた。こんなに走ってまだ3分の1か・・・。そう思ったとき、吉田に異変が。
	「あ、膝が痛くて走れないかも」少し、足をひきずるようにして歩き出す。
	「大丈夫ですか? わたしも膝が痛い・・・」内心、そろそろ歩きたかった筆者も落ち着いて歩くことに。
	 
	
	
	すみません。ここからしばし歩きます
	 
	15kmまで1時間42分で走ってきた。甘いかもしれないが、ここ数ヶ月ランニングしていなかった割には上出来ではないか。しばらく歩きながら、折り返し地点の南部市場を目指す。
	 
	
	
	首都高速湾岸線の下を走る
	 
	根岸駅から磯子駅までがやたらと長く感じる。歩き出すと、生温かい空気が体にまとわりつき、暑さにも耐えられなくなってくる。吉田はびっしょりとかいた汗を含んで重たくなったTシャツを絞りながら歩く。
	 
	
	
	あ、暑いし、長い。この道が永遠続くのでは・・・
	 
	JR磯子駅前を20時30分に通過。次の目標、新杉田を目指す。
	この辺りは目移りするものがないが、聞きなれたJRの駅名を目安にできるので距離感をつかめ、なんとなく安心できる。
	 
	
	
	磯子辺りも景色はさほど変わらず
	 
	
	水分を補給しながらマイペースで
	 
	
	筋肉の使い方を変えるために、ときには後ろ向きで歩いてみたり
	  
	
	  




