遂にオープン!金沢シーサイドライン・金沢八景駅新駅

 ココがキニナル!
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2019年3月31日にシーサイドラインの金沢八景駅が移転オープン。京急との乗換が1分になるようで、人の流れがどう変わるのか気になります(ハムエッグさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
金沢シーサイドラインの金沢八景駅新駅舎のオープンにより、京急線への乗換がたった1分程度に短縮され劇的に便利になった。東西自由通路や駅前広場もでき、人の流れは確実に変わった
ライター:若林健矢
	2019(平成31)年1月26日に京急電鉄の金沢八景(かなざわはっけい)駅新駅舎がオープン。
	そして2019年3月31日、いよいよ待ちに待った、金沢シーサイドラインが延伸を果たし、新しい金沢八景駅が利用開始に!これまで国道を挟んで両線を乗り換えていた人の流れはどう変わったのか!?1月に京急側の金沢八景駅の様子を探ってきた、はまれぽ鉄道ライター若林が、今回はシーサイドライン側の金沢八景駅からレポートする!
	 
	 
	 
	金沢八景駅新駅開業まで
	 
	実はこれまで利用されてきた金沢シーサイドラインの金沢八景駅は正式な駅舎ではなく、「暫定駅」だった。今回の新駅はかつての金沢八景駅から約150メートル延伸。京急電鉄の金沢八景駅のすぐそばにアプローチできる。
	ここにこぎつけるまでどういった流れで工事は進められたのだろう?
	 
	シーサイドラインのレール施設を行った横浜市道路局によると、2013(平成25)年4月に事業認可を取得、2014(平成26)年度より着工した。以降、金沢シーサイドライン金沢八景駅新駅舎の基礎工事と新駅舎建設、橋りょうの製作および設置を無事に済ませ、めでたく2019年3月31日の開業に至った。
	 
	 
	 
	開業までには様々な苦労が・・・!?
	 
	新駅開業といってもすべてスムーズにいったわけではない。通常は先に地質調査を行い、地盤を確認してから杭を打ち込む基礎を設計し、その後に工事に着手するが、今回は10本ある基礎のうち1本だけ、土地区画整備事業による建物移転の関係で調査を施工ギリギリまで行えず、想定で基礎工事の設計をしたとのこと。施工段階でようやく地質調査を行ったところ、支持層(建物を支持する地層)が当初の想定よりも深かったため、限られた工期の中で建物などの構造計算をやり直すというハプニングも。
	 
	そして工事が始まると、一般の通行にも大きな影響が出た。歩道橋が撤去された後、国道16号線を横断する交差点で大変な混雑が発生した。その対策として横浜市道路局では信号待ちスペースを確保、誘導員による交通誘導など、徹底した安全管理を行った。近隣の学校に対しては、別ルートでの通学の協力をお願いすることもあったようだ。
	 
	
	歩道橋撤去後、駅前の交差点が混雑に見舞われた(画像は過去記事から)
	 
	また工事に伴い、国道封鎖も行われた。その際は地元代表者との相談の上、迂回ルートの周知を促したり、断続的に交通規制の解除を行うなど、通行止めによる影響を最小限に抑えつつ工事が行われた。迂回ルートなどを掲載した工事概要資料の配布数は約5000部にも及んだとのこと。横浜市道路局の苦労がうかがえる。
	 
	
	グーグルマップより。地図右の「平潟湾」を迂回するルートがとられていたようだ
	 
	見事に2019年3月末に延伸開業を果たした金沢シーサイドラインだが、実はまだ工事が続く。それは、今まで使われていた金沢八景駅旧ホームの撤去と、それに伴う複線化工事だ。横浜市道路局では、この2つの工程を2020年3月末までに行うとのこと。つまり工事が滞りなく進めば、2020年には金沢八景駅新駅が本格的に稼働し始めるということだ。それまで新駅はこれまでのように単線での営業となる。
	 
	 
	 
	オープンしたばかりの金沢シーサイドライン金沢八景駅へ!
	 
	さっそくNEW・金沢八景駅に行ってみた!
	 
	
	両社のロゴマークがとっても誇らしげ
	 
	これまでは、京急線からシーサイドラインの乗り換え、そしてその逆の場合の乗り換えも国道を渡らなければならなかった。しかし、もう信号を渡る必要はない!京急の改札口からシーサイドラインの改札口まで、なんとたったの1分!いや、ICカードで改札を通る人や、歩く速度の早い人なら構内入場までおそらく1分もかからないだろう。
	 
	
	京急の金沢八景駅改札に向かって右を見れば・・・
	
	シーサイドラインの金沢八景駅はすぐそこ!
	
	画像左からエスカレーター、エレベーター、階段と並んでいる
	 
	 
	 
	新しくなった金沢シーサイドライン金沢八景駅構内へいざ入場!
	 
	まずはコンコースの様子から。コンコースや改札はこの1ヶ所のみで、エスカレーター・階段・エレベーターを使って上がったすぐ目の前にきっぷ券売機がある。
	 
	
	真新しいきっぷ券売機
	 
	改札とホームは同じフロアのため、きっぷを購入したら、改札を通ってすぐ電車に乗れる。
	 
	
	改札を通ればそのままホーム
	
	屋根や柱は白く、とても明るい構内だ
	
	ここから京急線もバッチリ見える
	 
	ホームは、新杉田(しんすぎた)方面に向かって右側が1番線、左側が2番線。まだ複線化が完了していないため1番線は当面は使用されず、しばらくの間、全ての電車が2番線から発着する。
	 
	
	向かって右が1番線。まだこちらは稼働していない
	
	 向かって左が2番線。到着した電車がそのまま新杉田方面へ折り返す
	
	トイレはホームの一番奥にある
	
	ホームドアはガラス張りで、眺めも良い♪
	 
	開業初日こそ変化に驚き、迷う人も見られたが、これからだんだんと新駅が地域に馴染んでいけば、スムーズに駅が利用できるようになっていくはずだ。
	 
	 
	 
	歩きやすい!東西自由通路
	 
	新しくなったのはシーサイドラインの駅舎だけではない。同時に工事が進められていた、乗り換えのための駅前施設も工事が完了。まずは東西自由通路!
	ん?東西自由通路とは、とてつもなく大げさなネーミングにも感じるが、一体どんなものだろうか。見に行ってみよう。
	これまで京急金沢八景駅の東側へは、地上改札横にある線路下の通路を使って行き来していた。今回高架の自由通路が開通したことで、今までよりも広いスペースを歩けるようになったのだ!ちなみに従来の線路下通路は封鎖されていないので、状況によって使い分けも可能になった。
	 
	
	横浜市立大学などへはこの自由通路が役立つ
	
	まっすぐ進めばシーサイドラインの駅はすぐそば!
	
	自由通路開通前は、地上改札横のこちらが使われていた。現在も通行可能
	 
	 
	 
	
	 
	






