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横須賀JR田浦駅裏の珍しい十字交差線路!この廃線跡は撤去されるの?

横須賀JR田浦駅裏の珍しい十字交差線路!この廃線跡は撤去されるの?

ココがキニナル!

横須賀、田浦駅裏の廃線、十字交差(ダイヤモンドクロス)は必見の価値あり。そろそろ埋められるか撤去になるかもしれませんよ(あこ♂さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

田浦駅裏の廃線は、今後どうなるか未定。十字交差(ダイヤモンドクロス)は米軍、日本軍が物資輸送に使用していた専用線で、交差した線路は全国的にも珍しかった。

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ライター:すがた もえ子

日本各地に廃線となった線路は残されているが、横須賀市のJR田浦駅の裏に、線路が交差する場所が残されているという。投稿には「必見の価値あり」とあるが、そんなに珍しいものなのだろうか。割れてみれば、確かに交差した線路は見たことないような気もする。現状はどうなっていて、十字交差の線路はまだ見ることができるのか。確認するためにさっそく現地へ調査に向かった。
 
 
 
JR田浦駅裏にある廃線って?
 


JR田浦駅北口

 
今回投稿のあった十字交差、平面ダブルクロスはJR横須賀線田浦駅から分岐して長浦港へと向かうルートにある。田浦駅北口を出て右手に見える倉庫街を目指して歩くと、すぐに歩道に線路が残されているのが見えてくる。駅近辺は、米軍施設や自衛隊施設が多く、一般人が立ち入ることができない場所も多い。
 


地図の赤丸あたりに平面ダブルクロスがある(© OpenStreetMap contributors

 


まるで映画のセットのような倉庫の前からレールが伸びている

 


線路はいったん途切れ、その先でまた現れる

 
「国有地」の看板の立つ古びた倉庫群の前を通り過ぎ、レールは続いていく。
 


草に覆われた線路をたどっていく

 
背が高い草むらの中はどうなっているか確認できなかったが、横須賀港湾合同庁舎の建物前までくると、また様子が変わってくる。
 


草がなくなり、枕木が残った状態の線路が現れる

 
線路らしい姿はほんの数メートルほど。その後線路はまたレールのみの道路上に敷き設された併用軌道となりアスファルトに覆われ、鬱蒼とした草むらの中へと姿を消す。
 


しばらくすると枕木のない併用軌道のレールが歩道の脇に続いていく

 
この線路、いったい誰がどんな目的で敷き、いつ頃まで利用されていたのだろう。疑問に思いながらレールを追うと、橋を渡って少し進んだあたりに十字交差を確認することができた。
 


2本の線路が交差している!

 
しかもひとつではなく、すぐそばに同じような十字交差がもうひとつ。なんとダブルの十字交差だ。周囲を見渡したが、残念ながら現在はこの十字交差につながる線路(おそらく車道にあったであろう)の姿は無く、綺麗にアスファルトで舗装された車道があるだけだった。
 


レールが交差している部分もアスファルトで埋められている

 
十字交差のレールは奥へと続いているが、ここから先は相模運輸の敷地内のため立ち入ることはできない。
 


トンネルの手前でレールは消えていた

 
十字交差からしばらくレールは続いているが、トンネルの手前あたりで途絶えてしまっていた。時間にして徒歩10分ほどの距離に、かつての線路跡がかろうじて残されているという感じだ。古びた倉庫街に残る廃線が、まるで映画のセットのような非日常的な雰囲気を醸し出していた。
 
 
 

廃線について調べてみることに


 
横須賀市に問い合わせたところ「米軍が使用していたらしい」というのはわかったが、詳しい歴史やいつ頃まで使用していたのかまではわからなかった。地元の田浦行政センターにも伺ってみたが、かつて田浦の歴史を調べていた団体はあるが、すでに解散してしまったため、詳しいことは不明とのこと。
 
詳しい情報を得られず調査が難航していたところ、鉄道のことなら、やはり鉄道に詳しい方に聞くのが1番ではないのか。そう思って、はまれぽでも以前取材で協力いただいた港北区にある武相高校の鉄道研究同好会顧問、山田京一(やまだ・きょういち)先生にお話しを伺った。
 


鉄道について詳しい山田先生